ゼロトラストを実現するIDaaSとは? 導入のメリットから選定方法まで

 2021.03.02  2022.11.16

昨今、あらゆるサービス提供の形態は、従来のオンプレミスからクラウドに移行しつつあります。クラウドサービスの認証を安全に行うためには、IDaaSと呼ばれる認証のクラウドサービスを利用することが重要です。近年ログインセキュリティの重要性が叫ばれる中、IDaaSを導入する企業は着実に増えています。

そこで今回は、IDaaSの導入によって得られるメリットを解説したうえで、自社に合ったIDaaSを選ぶ際のポイントを整理していきます。

IDaaSとは

最初に、IDaaSの意味やサービス内容を確認しておきましょう。昨今はログインセキュリティが重要視されていますが、IDaaSはどのようなセキュリティ対策に役立つのでしょうか。

IDaaSの概要

「IDaaS」の読み方は、「アイダース」もしくは「アイディーアース」です。近年IDaaSはセキュリティサービスの一つとして注目されており、IDaaSのシステムを導入する企業は増加の一途をたどっています。

IDaaSはクラウドサービスの一つで、あらゆるサービスにログインするためのID管理をするためのものです。近年は業務を行うにあたって、さまざまなクラウドサービスなどにログインし、認証を行います。その際のID・パスワードを一元管理してくれるのが、IDaaSです。

あらゆるセキュリティリスクが叫ばれる昨今、ログインセキュリティを確保することは、企業にとって非常に重要な責務といえます。IDaaSでは認証自体をクラウドで管理することで、それぞれへのログイン認証を安全に保ちます。

IDaaSの主な機能

続いて、IDaaSの機能の特徴を見ていきましょう。

シングルサインオンは、略して「SSO」とも呼ばれる認証の仕組みです。シングルサインオンはIDaaSの代表的な機能といえます。IDaaSにログインすれば、自動的に連携済みのシステムにログインすることができます。これによって、システムごとにIDやパスワードを入力する必要がなくなります。

ほとんどのIDaaSは、社員やチームメンバーのIDの一元管理機能を持ちます。管理画面では、IDの作成から変更、削除までできます。そのほかに多要素認証やアクセスログの記録(ロギング)などの機能があるため、ログインセキュリティの確保だけでなく業務効率化にも役立ちます。

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IDaaS導入で得られるもの

IDaaSの内容を簡単に紹介しましたが、ここからはIDaaS導入によって得られるものを見ていきましょう。IDaaSの利用は、企業にどのようなメリットをもたらすのでしょうか。

IDaaS導入のメリット

IDaaSによってログインそのものをクラウド化すれば、以下のような恩恵を受けられるでしょう。

  • 利用者の利便性アップ
  • 管理の効率アップ
  • セキュリティ強化

最大のメリットは、利用者の利便性が向上することでしょう。前述のとおり、IDが一元管理され、1回のログインで複数のサービスやシステムに自動でログインできれば利便性が向上し、快適に業務を行うことができるでしょう。作業の生産性向上にもつながるはずです。これまで認証にかけていた時間や手間がなくなれば、その時間を他の業務時間に充てることができます。

管理の効率に関しても同じことがいえます。IDaaSなら従業員・チームメンバーのIDを一元管理できるため、別システムを経由するといった煩わしさがなくなり、管理者の業務効率が向上します。

また、IDaaSの利用には、セキュリティ強化にもつながる大きなメリットがあります。アクセス制限や多要素認証、ログレポートの管理もIDaaSの主な機能です。これらの管理が実施されることによって、不正侵入の防止やデバイスの持ち出し禁止ルールの徹底などにつながり、セキュリティリスクを低減します。

IDaaSとゼロトラストセキュリティ

IDaaS導入のメリットの一つであるセキュリティ強化について、もう少し詳しく見てみましょう。IDaaSの導入は、最近重要視されるようになった「ゼロトラスト」の考え方が浸透することにもつながります。

これについて理解を深めるためには、まずゼロトラストの概念を把握する必要があります。ゼロトラストとは、簡単にいうと「何も信頼しないこと」。要するに、セキュリティリスクの要素はどんな場所にも存在するという考え方です。それらをすべて想定したうえでセキュリティ強化をしていくという考え方が、ゼロトラストです。

IDaaSでは認証自体をクラウド化することで、より複雑で強固なログインセキュリティを確保します。IDaaSの導入は「何も信頼しない」というゼロトラストの理念を実現するうえで、非常に重要な役割を果たします。

関連記事:ゼロトラストとは?2020年以降のITセキュリティにとって重要な考え方について解説

IDaaSの選び方

導入実績が豊富で知名度が高いIDaaSはいくつかありますが、IDaaS製品の選定においては、まず選び方のポイントを知ることが大切です。IDaaSは利便性が高く、業務効率化やセキュリティ強化につながるというメリットがありますが、その分コストがかかることやシステム障害などが発生した際のトラブル対応といったデメリットもあります。

自社に合ったIDaaS製品を選ぶ際は、以下の6つの基準に着目しましょう。

  • 信頼性
  • 利便性、使いやすさ
  • 各種サービスへの対応状況
  • サポートの充実度
  • コストパフォーマンス

導入実績が豊富で、IDaaSとして多くの企業で利用されている製品は、信頼性の面で選びやすいでしょう。「迷ったときは大手サービスを選べば間違いない」ともいわれます。

しかし、信頼性や知名度が高かったとしても、自社の業務内容にマッチするものでなければ導入するメリットはありません。各種クラウドサービスへの対応状況はしっかりチェックしておくべきです。自社で利用しているクラウドサービスに対応していなければ、そのIDaaS製品の導入は諦めなければなりません。現状多くのクラウドサービスはSSOの標準規格であるSAMLに対応しています。このSAMLにIDaaSが対応しているか同課は必ず確認しておく必要があります。

また、導入して間もない頃は、トラブルがつきものであることも覚えておきましょう。操作方法などで困ることもあるはずです。IDaaSに詳しい担当者が自社にいない場合は、サポート体制の充実している製品を選んでおいたほうが安心です。これらのポイントを押さえたうえで、コストパフォーマンスの高いIDaaSを選び、導入しましょう。

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「ゼロトラスト」について、その考え方や定義、今注目されている理由と背景などについて詳しく解説しています。

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<まとめ>バランスの良いセキュリティサービスを実現するHENNGE One

IDaaSは、IDを一元管理することであらゆる業務効率化につながる認証そのもののクラウドサービスです。認証をクラウドで管理すれば、多要素認証やアクセスログ閲覧などが可能になり、セキュリティ強化にもつながります。不正アクセスなどの脅威にも対処ができ、ログインセキュリティを確保できます。それは、現代で求められるゼロトラストセキュリティの実現につながるといえるでしょう。

HENNGE が提供するHENNGE Oneは、あらゆるクラウドサービスに対応するIDaaSです。IP制限やデバイス証明書、セキュアブラウザ、二要素認証といった幅広い認証システムによって安全なログインセキュリティを確保し、業務の効率化を図ることができます。ビジネスに必要なサービス・ツールに幅広く対応し、豊富な導入実績を誇るため、信頼性も十分です。IDaaSの導入を検討している方は、ぜひHENNGEにご相談ください。

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