Gmailのセキュリティ診断方法と強化策

 2023.08.09  クラウドセキュリティチャネル

Gmailは多くの人が私的・公的に利用しているメールサービスです。しかし、不正アクセスやアカウントの乗っ取りなど、サイバー攻撃の被害が深刻化している現在、そのセキュリティが気になる方も多いのではないでしょうか。そこで本記事ではGmailのセキュリティ診断方法と強化策について解説します。

Gmailとは

Gmailとは、Googleが提供するメールサービスです。Gmailは世界中で月間15億人ものユーザーが利用しており、世界最大級のメールサービスと言えます。GmailアカウントはAndroidアカウントを開設したり、Googleの他のサービスを利用したりする場合にも必須になるため、プライベートでGmailアカウントを所持している人も多いことでしょう。また、GmailはGoogleが提供するグループウェア、Google Workspaceの機能として法人向けにも提供されており、多くの企業で利用されています。

どうする?どう実現する?脱・PPAP

Gmailのセキュリティを診断する方法

Gmailには利用中のアカウントにセキュリティ上の問題がないか、セキュリティ診断をする機能が搭載されています。Gmailのセキュリティ診断にアクセスする方法は下記の2つがあります。

【方法1】

  1. ブラウザを開き、Googleのトップページ(https://www.google.com/)に移動します。
  2. 画面右上のGoogleアプリのアイコンをクリックし、さらに「アカウント」アイコンをクリックしてください。
  3. アカウント管理画面左側のパネルリストから「セキュリティ」を選びます。
  4. 移動したセキュリティ設定画面のトップにセキュリティ診断結果が表示されるので、そのメッセージ画面をクリックしてください。

【方法2】
セキュリティ診断したいGoogleアカウントにログインした状態で、こちらのページ(https://myaccount.google.com/security-checkup)にアクセスしてください。あるいはページへのアクセス後にログインすることもできます。

上記いずれかの方法でアクセスすると、自動でセキュリティ診断が実行されます。そして何か対応した方がいい操作がある場合は、「おすすめのセキュリティ対策があります」というメッセージと、推奨される対応策が表示されるので、確認して操作してください。

まだまだあるGmailセキュリティの強化策

Gmailは初期設定の時点でも強固なメールセキュリティ対策が施されていますが、自分でさらに強化することも可能です。Gmailの基本的なメールセキュリティ対策方法としては、主に「2段階認証の設定」と「アカウントの徹底した管理」が挙げられます。以下では、それぞれの方法についてご紹介します。

2段階認証の設定

2段階認証とは、アカウントへのログイン時に、ユーザーIDとパスワードの入力だけでなく、登録した携帯端末に送信された認証コードの入力も要求するセキュリティ対策です。これによって、ログインに必要な情報が多重化され、より強固なメールセキュリティを構築できます。2段階認証の設定方法は下記の通りです。

  1. ブラウザを開き、Googleのトップページ(https://www.google.com/)に移動します。
  2. 画面右上のGoogleアプリのアイコンをクリックし、「アカウント」アイコンをクリックしてください。
  3. アカウント管理画面左側のパネルリストから「セキュリティ」を選びます。
  4. 「Googleへのログイン」という大枠の中に、「2段階認証」の項目があるのでクリックしてください。
  5. 2段階認証の説明画面に移動するので、画面下部の「使ってみる」をクリックします。あとは画面上の指示に従い、2段階認証に用いる携帯端末を選択するなど設定していけば操作は完了です。

認証コードが送信される端末は、スマートフォンの他、タブレットも選択できます。セキュリティや利便性の観点から、なるべく常に手許にあるデバイスを選ぶといいでしょう。なお、2段階認証はパソコンだけでなくスマートフォンからも設定が可能です。

アカウントの徹底した管理

パスワードの複雑化や厳重な保管をはじめ、アカウント管理の徹底を心がけることによっても一定のセキュリティ強化を実現できます。

その際、まず重要なのは、仕事用のアカウントと個人用のアカウントを完全に使い分けることです。不正アクセスを防ぐ最良策は、アカウントの存在自体を知られないようにすることに他なりません。それゆえ仕事用のメールアカウントは必ず業務上の用途だけで使用し、それ以外のためには使用しないようにしましょう。社名などを入れた独自ドメインを作成するのも有効です。

また、外部サイトと不必要にアカウントを連携しないことや、セキュリティ診断などを用いてアカウントのセキュリティ状態を定期的に確認することも大切です。セキュリティ設定画面では、ログイン履歴などのアクティビティも確認できます。もしそこで見知らぬ端末からのアクセスなど不審な情報を発見したら、すぐにパスワードを変えるなどして対応してください。

Gmailはプライベートでもビジネスでも広く使われているメールサービスですが、業務用のメールでは企業機密や社員の個人情報、あるいは顧客情報など社外秘の情報を扱う場合もあります。それゆえに、とりわけビジネス用途でGmailを利用する場合は、必ずセキュアなアカウント管理を心がけましょう。

HENNGE OneとGmailの連携で高度なセキュリティを

前項でご紹介したように、Gmailは2段階認証機能を設定したり、アカウント管理を徹底したりすることによって、自力でも一定以上にセキュリティレベルを高めることができます。しかし、これらはユーザーが個別に設定を実施する必要があるため同じ企業内でもユーザーによってセキュリティレベルがバラバラになってしまい、せっかくのセキュリティ対策に穴ができてしまう事態も想定されます。そこで、Gmailのセキュリティをさらに強化するためにおすすめしたいのが、HENNGE株式会社 が提供するIDaaS「HENNGE One」をGmailと連携させることです。

HENNGE One はGoogle Workspace を始め、Microsoft 365やAWSなど、複数のクラウドサービスへのアクセスを堅牢なものにし、さらにシングルサインオンにより利便性を高めます。HENNGE Oneには多要素認証(MFA)はもちろん、セキュアブラウザやパスワードレス認証など、ユーザーのニーズに応える豊富な認証機能が搭載されています。

特にパスワードレス認証はHENGE Oneの大きな特徴で、スマートデバイスにインストールそたアプリを利用するだけで簡単にログイン操作を完了できます。パスワードレス認証を導入することによって、ユーザーは長く複雑なパスワードを暗記したり入力したりする手間を省けるほか、パスワード情報を書いたメモの紛失などによるパスワード盗用のリスクから解放されます。

HENNGE OneとGmailを連携させることで、ユーザーはよりセキュアに、そしてより快適にGmailを利用することが可能になるのです。

まとめ

本記事ではGmailのセキュリティ診断方法とその強化策について解説しました。初期設定でも高いメールセキュリティを有するGmailですが、とりわけビジネス用途で利用する場合は、より強固なセキュリティ対策を整備する必要があります。

そのためには、まずGmailに標準搭載されているセキュリティ診断や、2段階認証などの機能を活用することから始めましょう。また、さらに安全かつ快適にGmailを利用したい場合は、クラウドベースの認証サービスである「HENGE One」を導入するのがおすすめです。

本記事を参考に、ぜひGmailのセキュアな運用を実現してください。

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