サテライトオフィスSSOはどんな製品?ラインアップをわかりやすくまとめ

 2023.08.09  クラウドセキュリティチャネル

「サテライトオフィス・シングルサインオン」シリーズには、G Suite、Dropbox Business、LINE WORKSなど人気クラウドサービスの名前を冠した製品がラインナップされています。さまざまなクラウドサービスに特化した製品がリリースされていますが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?今回はサテライトオフィス・シングルサインオンの特質や、現在リリースされているラインナップをわかりやすく解説します。

サテライトオフィス・シングルサインオン(SSO)とは

「サテライトオフィス・シングルサインオン」とは、さまざまなクラウドサービスを利用するユーザーに対し、アクセス制御やパスワード強度、ログイン履歴などを柔軟に設定、管理するためのサービスです。豊富な製品ラインナップが特徴ですが、まずはその概要と製品との関係性について解説します。

勢いで決めてはいけない!自社にあった認証・許可の仕組みIDaaSの選定ポイントをご紹介

株式会社サテライトオフィスのSSO製品

サテライトオフィス・シングルサインオンを展開する株式会社サテライトオフィスは、クラウド環境やサテライト環境におけるビジネス支援に特化したインターネットシステムソリューションベンダーです。なお、名称のつづりについてですが、この会社はSateraitoであり、衛星などの意味を持つSatelliteteとは異なりますが、意味合いはサテライト環境(リモート環境)で仕事をするための技術を提供するということです。「サテライトオフィス・プロジェクト」のもと、さまざまな製品をリリースしており、主にシングルサインオンと各種ログイン制限が中核的な機能となります。サテライトオフィス・シングルサインオンでは、Microsoft 365やG Suite、LINE WORKS、Dropbox Businessといった、クラウド化が進むビジネスワークにおいて多くの企業に利用されている主要SaaSごとに、安価な製品をリリースしており、良いコストパフォーマンスでシングルサインオンを導入したい企業にも支持の高い製品ばかりがそろいます。

シリーズ製品の関係性

サテライトオフィス・シングルサインオンといえば、豊富な製品ラインナップが特徴で、企業のニーズに合わせて必要なサービスだけを選べるというのも魅力です。シリーズ製品の関係性としては、すべてGoogle App Engineで実現されたサービスであることと、どの製品においても、他のWebサービスとともにシングルサインオンが実現できることが挙げられます。製品にはそれぞれ「for G Suite」「for Chatwork」など、各クラウドサービス名がついており、一見そのサービスでしかシングルサインオンが実現できないと思い込んでしまいます。しかし、外部システム連携管理から連携IDの入力や、連携サービスプロバイダの指定などを行うことで、他サービスでも簡単に利用できます。

もちろん、それぞれの製品の名称に付帯する各サービスに合わせて、特化した付加機能を利用することも可能です。

また、ラインナップにはMicrosoft 365に特化した製品はありませんが、株式会社サテライトオフィスの子会社では、「ネクストセットシングルサインオン for Microsoft 365」というMicrosoft 365版のシングルサインオン製品も展開しています。

サテライトオフィス・シングルサインオンの製品ラインナップ

サテライトオフィス・シングルサインオンシリーズには数多くの製品が存在します。各製品について個別に詳しくご紹介します。

サテライトオフィス・シングルサインオン for G Suite

G Suiteに特化したシングルサインオンを実現するものです。所有しているアカウントや組織情報をG Suiteへ一括インポートでき、G Suiteへのログイン制御が手軽に行えます。他にもG Suite専用のセキュアブラウザが無償提供されるなど、G Suiteを活用する方に適した内容となっています。

また、Microsoft 365 にもシングルサインオンができるため、G Suiteに限らずさまざまなビジネス向けのクラウドサービスを快適に利用できるでしょう。10人まで登録可能な無料プランもあります。

サテライトオフィス・シングルサインオン for Dropbox Business

Dropbox社が提供する、ビジネス版Dropbox サービスを利用する企業やユーザーに対して提供されている製品です。Dropbox Businessのパソコン・スマートデバイス利用時のログイン制御ができる他、SAMLに対応しているすべてのサービスにシングルサインオンが可能です。30日間のお試し利用が可能で、以降は1人当たり1カ月100円で利用できます。

サテライトオフィス・シングルサインオン for LINE WORKS

ワークスモバイル社が提供するビジネス版LINE「LINE WORKS」を利用する企業やユーザーに適したシングルサインオン製品で、一般のLINEや他社のLINE WORKSとの共有許可を一括設定できる機能もあり、LINE WORKSの利用を包括的にサポートします。

今後はシングルサインオン機能とLINE WORKSの共有アドレス帳を同期させる機能も追加される予定です。SaaS型による有料版のみの提供で、1人当たり1カ月100円で利用できます。

サテライトオフィス・シングルサインオン for Workplace by Facebook

Facebook社のビジネス版Facebookである「Workplace by Facebook」を利用する企業やユーザーに向けて開発された製品です。通常のログイン制御機能に加え、指定された曜日や時間帯、休日カレンダーによるログイン制御機能もあり、管理者によって各曜日・日時を設定できます。複数の会社パートナー企業とのデータ連携が可能など、社内SNSや企業間SNSとしても活用できます。こちらも1人当たり1カ月100円で利用できます。

サテライトオフィス・シングルサインオン for Chatwork

Chatwork社が提供するビジネスチャットサービスである「Chatwork」を利用する企業またはユーザーに向けて開発された製品です。Chatworkログイン制御について、ネットワークIPアドレスやブラウザ単位、キャリア単位など、細かく設定できます。管理者の操作とオペレーションのログを1年間保持し、管理機能の部分的な委譲機能を備える、管理者権限をさまざまな単位で委託可能など、情報管理を正確かつ便利にするためのサポートも充実しています。SaaS型による有料版のみで、1人当たり1カ月100円で利用可能です。

サテライトオフィス・シングルサインオン for Salesforce

Salesforce.com社CRMサービスを利用する企業またはユーザーに向けて開発された製品です。Salesforceのパソコン・スマートデバイスによるログイン制御機能や複数の会社でのデータ連携機能、シングルサインオンの機能をAPIで外部操作または連携させる機能など、Salesforceのセキュリティ強化を実現しつつ、利便性を向上させます。SaaS型による有料版のみで、他の製品に比べて少し高く、1人当たり1カ月200円で利用できます。

まとめ

サテライトオフィス・シングルサインオンシリーズは、多くの企業が導入するクラウドサービスに焦点を絞り、特化型の製品をリリースしています。製品ラインナップ内に、自社が主に活用しているクラウドサービスがあれば、大いに役立つことでしょう。しかし、サテライトオフィス・シングルサインオンに限った話ではありませんが、シングルサインオンツール導入にはIdP、SP側双方で設定作業が発生するため、機能面や価格面以外にもサポートの観点からもサービス選定をすることが必要となります。「HENNGE One」ではMicrosoft 365、G Suiteをはじめとする幅広いクラウドサービスに対応するほか、技術者による無償導入支援など充実したサポートも付帯しています。統合的なシングルサインオンとセキュリティ性を手間なく実現したい方は、ぜひ「HENNGE One」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

勢いで決めてはいけないこれからの IDaaS 選定ポイント

RECENT POST「ID管理」の最新記事


ID管理

IdPとは?SAML認証における役割やSPとの違いを解説

ID管理

Oktaとは何がすごい? 次世代のIDaaSソリューション

ID管理

不正アクセスの可能性を調査するダークウェブサーベイキャンペーンとは?

ID管理

Microsoft Entra ID(旧:Azure AD)とオンプレミスActive Directoryとの違いは?導入のメリットを解説

サテライトオフィスSSOはどんな製品?ラインアップをわかりやすくまとめ